木に囲まれ山に囲まれ季節ごとの楽しみを味わい、日々変わる景色を眺める。 それは意図せずとも自然と作品に反映されていく-
店舗内装などを手がけてきた桑原透が北海道に移り住み、生活の中にあるスノーボード、サーフィン、アウドドアライフを通じて生まれるインスピレーションを活かして物作りを続けてきた。これまでにサーフショップ、スノーボードショップ、飲食店など手がけた店舗は多数。フルオーダーの家具や什器などは何度も現場に足を運び、その場の空気感や使い手の気持ちを汲み取り一つ一つ仕上げてきた。「杢右衛門」として活動してきた作者がオーダーだけでは対応しきれなかったたくさんの方に作品を使って欲しいと言う思いから今回「MOKUEMON」を立ち上げた。
「杢右衛門」は新潟で何代も続く父親の生家の屋号。杢目が好きで杢目を生かす作品作りを続けてきた作者のルーツにもつながるこの屋号には大きな思い入れがある。
メインとなる工房は羊蹄山をのぞむことができる自然豊かな場所にあり、自宅横に建てた小さな工房で四季の移り変わりを感じながら木と真摯に向き合い制作を行っている。
北海道内でも有数の豪雪地帯のニセコ。12月ともなると雪が降り積もり、まっしろな世界に包まれる。工房から5分でゲレンデという好立地が活かし朝一の雪を堪能してから仕事に取りかかることもしばしば。そして妻である 桑原Sheesa知美と共に「SHEESA CAMP」のガイドやサポートとしても活躍する。 TTmodelをこよなく愛する彼のライディングはSNOWでもSURFでも深いマニューバーを描き玄人好みのスタイルと称される。「SHEESA CAMP」
自宅に隣接する杢右衛門工房
北海道産の木材たち
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